改めてですが、「フェアトレード」って?

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こんにちは、フェアコミフェス実行委員会のイマイナホコです。

今年で10回目の開催になるフェアコミフェスですが、このイベントを始めようと思ったのは、「フェアトレード」をより多くの市民・県民の皆さんに知ってもらおうと思ったからです。

私自身開発途上国に長く滞在していた経験から、現地の生産者たちの暮らしぶりを目の当たりにして、彼らが一生懸命作ったもので私たちの生活が豊かになっているのに、そんな彼らの生活はとても苦しく・・・子供も労働力として働かなくてはいけない状況にある、そんな状況を少しでも改善できたら・・・まずはそんな状況を多くの日本の皆さんに知ってもらおうと強く思いました。

よくフェアトレード商品は高い!と言われがちですが、すべての商品の価格には意味(背景)があると思います。適切な賃金を払わず、子どもを労働力として使い、安く買いたたいた商品が実は身の回りにたくさん存在しているのかもしれません。消費者として、この商品がどんな人たちが作って、どのようにして海を越えて、お店の店頭に並んでいるのか・・・知ることが大切なんじゃないかと思います。

例えば、チョコレート!たくさんの商品がスーパーなどの店頭に並んでいますよね。チョコレートの原料であるカカオ、砂糖、ナッツなどはほぼ輸入品です。その多くは、アジア、アフリカや南アメリカなどの熱帯地方で作られていています。コートジボアール、ガーナ、エクアドル、インドネシア、パプアニューギニアなどの国です。それらの国では、カカオ農園で働く子どもたちのことが大きな問題となっています。小学校に上がる前の幼い子供がカカオの木に登ってカカオの実を収穫する。そのカカオの実を麻袋に入れて、加工場まで運ぶ、カカオポッドを鉈を使って割って、カカオの実を取り出す・・・こんな作業を1日中ずーっと行っています。

画像出典:NPO法人ACEさんのHPより

そして彼らのほとんどは、そのカカオの実が「チョコレート」になることを知りません。もちろん、チョコレートを食べたこともありません。

そんな児童労働を強いられている子どもたちが世界中に日本の人口以上いるんです。《ユニセフ児童労働

もし、私の子どもが、私の孫が・・・収穫したカカオで作られたチョコレートを廉価だからと言って購入できますか?

画像出典:NPO法人ACEさんのHPより

フェアトレードでは児童労働・強制労働を禁止しています。子どもたちを守るためにも、フェアトレードについて知って、考えてみませんか?これは開発途上国だけの問題ではなく、私たちの暮らしにも直結しています。

フェアトレードは、児童労働・強制労働の禁止だけでなく、適切な対価で購入する、安全な職場環境・民主的な運営を整える、環境に配慮をした社会活動を継続するなど、経済・社会・環境の分野において生産者や生産者が置かれている環境に対して適切なアプローチをしています。

またフェアトレード商品を購入することにより、私たちの暮らしも持続可能になると私は理解しています。

10月19日(土)は、フェアトレードについて知って、体感してみませんか!

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